日本酒講座 〈 日本酒の熟成酒とは? 〉
2019年05月10日- 日本酒講座
ウイスキーやブランデー、焼酎、ワインには、長期熟成した「○○年もの」と表示されたお酒があります。できたてのフレッシュな味もおいしいですが、長期熟成された酒には複雑な深い味わいが隠されています。そして、意外に思うかもしれませんが、日本酒にも長期熟成されたものがあるのをご存じでしょうか?
「熟成酒」もしくは「熟成古酒」は、一般的に製造1年以上たったお酒を指します。なかには10年以上も熟成させているものもあります。「米からできた日本酒を熟成させたら、劣化してしまうのでは?」と思われがちですが、温度管理のされた貯蔵庫で静かに寝かせることで、まるでウイスキーのような色合いで深い味わいの日本酒が生まれます。
日本酒というと、透明で華やかな香り、淡麗でフレッシュ、フルーティな味わいのものを思い浮かべませんか?もちろん、それも間違っていませんし、様々な銘柄をたのしむことができます。しかし、日本酒の魅力はそれだけではありません。熟成酒は、今までの日本酒の概念を覆すような色と味わいを持ちます。長く熟成することで、透明な酒にはほんのり色がつき始め、10年以上になると琥珀色へと変化していきます。香りは、銘柄によって様々ですが、甘い芳醇な香りであったり、酸味を感じたりします。見た目もですが、味わいも「これが日本酒?」と思うことでしょう。風薫る頃、柔らかく優しく熟成した「大吟醸熟成酒 轍」が発売します。三年の歳月による味わいをお楽しみください。
出典元「たのしいお酒.jp」